横浜公園

市内で最初に洋式公園として開園された、山手公園に次いで2番目に古いところ。

今は横浜スタジアムが立ち、普段は公園の名称よりも"スタジアム"と言う方が場所を思い浮かべやすい。

横浜開港直後に大きな「港崎（みよざき）遊郭」が作られた(※2)が、遊郭は1866年11月26日(慶応2年10月21日)の豚屋火事により消失。
「開国時に締結した」(※4)「在留外国人の生活環境改善を求めた条約に基づき」(※1)、都市計画の見直しと共に建設が進められた。

洋式公園第一号として企画されたが、開園自体は山手公園が先(1871(明治4)年)になり、横浜公園の開園は1876(明治9)年になった。
設計者は「イギリスの土木技師、R・H・ブラントン」(※5)(RICHARD HENRY BRUNTON 1841～1901)(※6)である。

「山手公園は当初、外国人専用」だったが、「横浜公園は日本人も外国人も使えることから『彼我公園』と呼ばれ」た。(※2)
日本で最初に西洋花火に点火したのもここだという。(※4)

※1(みなと横浜みなみ区3丁目)
※2(横浜線沿線散歩)
※3(ようこそ、「横浜の歴史」へ！)
※4(函館市公式観光情報サイト)
※5(タイムスリップよこはま)
※6(Enjoy! YOKOHAMA　－横浜ブログ－)

当時の日本人は洋式公園の使い方をよく知らず、「人数も勢力もあったイギリス人がクリケットを」し、その合間にアメリカ人が野球をしていたという。
やがてここで定期的に野球が行われ、全国に広まっていった。

1896(明治29)年5月と6月に"日本人チーム"対"外国人混合チーム"による初の国際試合が行われた。日本人チームは全て「一高（現在の東大教養学部）」の学生で構成され、2回の試合のどちらも大差で圧勝したという。
(ようこそ、「横浜の歴史」へ！)

1909(明治42)年には「公園全域が横浜市の管轄と」なり、｢横浜公園｣と改称された。
(Enjoy! YOKOHAMA　－横浜ブログ－)

1934(昭和9)年には、ルー・ゲーリックを含む米大リーグのオールスターと、全日本チームがここで対戦した。「これに因み、後年駐留軍に接収された時」に「ゲーリック球場」と命名される。
1952(昭和27)年に、接収が解除され、当時の平沼市長により「横浜公園平和野球場」と命名される。
(横浜市環境創造局)
(タイムスリップよこはま)

1987(昭和62)年には、「横浜水道の100周年を記念し」水の広場が造られた。
水の広場には水の出る彫刻が4つあり、地下には災害時用の貯水タンクがある。
(Enjoy! YOKOHAMA　－横浜ブログ－)

4つの彫刻の写真はこちら。
(「メタ坊っちゃま、メジャーデビューに気をつけて」)

開園の順としては日本で2番目にはなったが、「我國最古の公園」と謳う碑が園内に建っている。
(Enjoy! YOKOHAMA　－横浜ブログ－)

春になると、よく手入れされた沢山のチューリップが一斉に咲き、見物人で賑わう。



横浜公園のチューリップ